今日は私の準地元であり、鉄道ファン人生の原点にもなった阪急宝塚線服部駅をご紹介いたしましょう。
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▲特徴的な阪急の駅名標
豊中市の中ほどにある服部駅、周囲は古くからの商店街と住宅地です。落語「池田の猪買い」にも登場する服部天神が駅東側至近にあり、私も氏子の一人であります。
1日におよそ25,000人が利用します。
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▲シンプルな構造です(梅田方を見る)
構造は単純な2面2線。上下ホームは完全に分離されており入場後に反対ホームに移動することはできず、「ホーム間違えました」と駅員さんに願い出る乗客が後を絶たないようです。上下移動がないのでバリアフリー上は好ましいのかも知れませんが、ラッシュ時は遮断機がなかなか上がらず時間に余裕を持っていないと電車を逃してしまいます。
実はこの踏切こそ私の鉄人生の原点であります。歩き始めた頃からここで飽きずに電車を眺めておりました。
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▲梅田方面側駅舎
デイタイムには駅員さんがいるのはこちら側だけ。宝塚方面の改札口はインターホンでの対応になります。なお、かつては構内踏切がありましたが、列車の長編成化に伴うホーム延伸に支障するため廃止されました。
駅舎の屋根越しに茂る立派な木立が見えますが、その根っこはどこにあるのでしょうか?
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▲ホームから幹が
なんとホームから幹を伸ばしております。乗客は気に留める風もなく通り過ぎていきます。
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▲服部天神の御神木なのです
その幹には注連縄と神棚が祀られております。
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▲御神木の由来
ひっそりとこんな掲示が。私も初めて読んでみました。それによると駅の敷地は元々服部天神の境内であったこと。開業時は服部天神駅を名乗っていたことなどが書かれております。さらに毎年8月24日には駅構内で清祓と安全祈願祭が挙行されているとも。今まで見たこともありませんが。
この木は楠だそうです。やはり駅に聳える御神木として有名な京阪萱島駅のものも楠ですね。
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▲桜と阪急電車のつもり・・・・
梅田方ホーム先端の線路際に桜の木が1本。他のブロガーさんの真似をして電車と絡めて撮ってみましたが、このザマです。他の桜はまだ満開の状態でしたが、この木は電車が通過するたびに花びらを散らしており一足早く寂しい状態になってしまったようです。その分電車のヘッドマークで補っておきましょう。
綴じ込み付録
この後、所用があり隣の庄内駅に移動。陽気に誘われてしばらく電車見物を。
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▲ベテラン3000系
3000系の急行が颯爽と通過して行きます。9000系の増備ですっかり出会う機会が少なくなりました。スカートを装着しずいぶんいかつい表情に。
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▲今度は9000系
こちらは昨年就役したばかりの9000系9003F。“走るんです”とは正反対の重厚な電車です。
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▲頭上にはB777
そして空を見上げればJALのB777が。そう、ここは伊丹空港の着陸コース直下。この前にはANAのB787が降りて行きました。電車もヒコーキも楽しめる庄内駅であります。
この記事へのコメント
まるたろう
訪問した事が無いのもありますが、これは知りませんでした。
のり
箕面電車唱歌にも、
「天神宮へ初詣
鳥居を出でて左には
住吉神社の森深く
天竺川の松涼し」
とあります。霊験あらたかな天神さんなのでしょうね。
うたに
駅と一体化している感じで、何ともユニークですね。
阪急は車齢が高くてもきれいに整備されている感じがしていいです。
ちんくろ2級
飛行機も翼の文字がハッキリ見えるということは、そうとう低くまで降りてきているんですねぃ。
Cedar
てんぽく
サットン
萱島駅の鬱蒼とした巨木とはスケールが違いますが、服部駅のも同じ楠のようです。
細く見えますが、幹は苔むしていてかなりの古木ではあるようです。
サットン
服部駅は梅田至近とは思えないのどかなムードの駅です。駅前にも大型店があるわけじゃなく昔からの個人商店が軒を並べておりどこか懐かしい町並みが続いております。
住吉神社、天竺川・・・どれも私には懐かしい馴染みの地名であります。
天神さんのご利益の程は?ですが、商売が上手いとは地元の評判です。
サットン
服部駅、テレビで紹介されていましたか!光栄ですね。萱島駅は何度か取り上げられているのを見ましたが。萱島の楠がドカーンと生えているのに対してこちらは控えめに、本当に溶け込むように生えております。
阪急電車、一時はいろいろとあってかなり色褪せた車両も目立ちましたが、最近は輝きを取り戻しております。
サットン
鉄道と御神木については各地に逸話があるようですが、安全第一の鉄道会社としては極力共存するようにしているようです。伐った後で事故が起き、祟りだなんて言われないように。
庄内駅は本当に着陸コース直下です。ここなら竹槍でも届くかもしれません・・・。
サットン
庄内駅、上り線から下り方にも出発できるんですね。こんな所に下り出発信号機があるなんて迂闊にして知りませんでした。見直しました庄内駅。そういえば昔は上り副本線を夜間滞泊に使用していました。
サットン
てんぽくさんと言うと西武のイメージですが、近鉄にルーツがあったとは。意外な過去をお持ちですね。
しんりゅう
ご訪問ありがとうございます。
お元気そうで何より、かつてと変わらない素朴な電車の
記事もnice!です(^^
阪急電車は独特な趣のある路線ですよね~
東京の私鉄だとなかなかお目にかかれない雰囲気もあって、
また御神木と共に!というのがいいですね♪
ドラもん
阪急のシックな塗装、現代の流れの中最新型まで貫き通されているのは見事だと感心します。
サットン
私はご覧のとおり休憩を挟みながらもどうにか続けております。変わりなくというか、進歩もなくというか。
阪急電車は独特の私鉄文化を創り上げたことで知られておりますが、ここ宝塚線はそのルーツに当る路線です。沿線住民はちょっと誇りに思ってたりします。
サットン
私もかつて京急の沿線住民でしたので思い入れがありますよ。横浜市街の高架線は私鉄らしいムードが漂っていますよね。
確立された感のある阪急スタイルですが、消え行くものも。アルミブラインドは最近の新車や更新車では採用されなくなりました。扱い難かったですからね。
あおたけ
関西私鉄にはホームに木が生えている駅が多いですね。
関東では・・・あったかなぁ?
てんぽく
アッ、原点はここかw
サットン
ローカル線の駅ならホームに木が生えていても違和感ありませんが、これが通勤路線の駅となると話題になるようで関西のマスコミでは度々紹介されております。いずれの駅も私にとっては身近な駅です。
サットン
また新たな事実が明るみになりましたね。
実は私も服部駅の次は片町線沿線に転居したんですが、阪急との落差に子供ながらに愕然としたものです。
haru
それにしてもご神木がつきぬけている駅って
初めて知りましたっ 珍しい。
サットン
不動産バブルのキズも癒えてきたのか阪急マルーンが輝きを取り戻したのは嬉しいことです。
もう一つの駅御神木、京阪萱島のものは高架ホームを貫いているだけに凄い迫力ですよ。
労軽好人
私にとって服部といえば緑地です。近所の久宝寺緑地ができる前ははるばる豊中まで遊びに行ってました。子供のころの思い出です。
桜と阪急電車きれいですね。花吹雪の風景も見てみたいものです。
どうもありがとうございます。
サットン
はるばる服部緑地までお越しだったんですか!駅からも遠かったと思いますが。
以前は曽根駅から阪急バスが出ていましたが、今はそれもなく緑地の玄関口は文字どおり北急の緑地公園駅になりましたね。