嵐山散歩と母校表敬

嵐山~北野白梅町~衣笠

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▲倉庫のような佇まいの阪急嵐山駅

嵐山駅を出たのが正午過ぎ。さて、この後どうするか。
いつも午後から行動開始する私にとってこの時間に嵐山にいるというのは貴重である。
しかし、小雨が降ったり止んだりという天候。加えて持病のことも気になる。
う~ん、どうしようか・・・・・・


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▲渡月橋へ向かう途中、中の島橋から

結局、受験を控えた娘のために北野天満宮に詣でることにした。もはや神頼みしかない状況である。これなら神様も邪魔はしないだろう。
アクセスも比較的楽だ。がんばって嵐電嵐山駅まで歩くこととする。

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▲渡月橋も人と車で埋まっている

渡月橋を渡らねばならないが、とにかく凄い人である。秋のオンシーズンとはいえ平日にこれだけの人が繰り出しているとは。
あらためて観光地京都の人気を思い知る。そこに数百円の交通費で日帰りできる環境に生息している私は幸福なのか。

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▲渡月橋から 

歩道も一方通行となっている渡月橋を渡る。貸ボートもまだ営業しているが、さすがにこの天候では利用する人もいないようだ。
渡り切ると対岸も人の波である。川沿いの道路は全国からの観光バスと地元路線バスなどでびっしりと埋まっている。バス好きの私には紅葉や寺を見るより楽しいが。


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▲京阪バス祭か? 右端が2階建の「グランパノラマ」

にわかバス祭かと思えるほどである。
2階建ての定観「グランパノラマ」は営業初日に乗りに行ったなあ。25年ばかり前の話、2階建てバスが日本でも普及し始めた頃のことである。当時はベルギー製の車両を使ってたが。

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▲京都バス

この京都バスのカラーリングがなんとも京都らしいと感じるのは私だけだろうか。紫色とピンクがかったクリーム色が上品で雅やかな印象である。
観光客の中、バスにカメラを向けている私に人々の視線が飛んで来る。

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▲嵐電嵐山駅

渡月橋から人の流れに乗り、しばらく行くと嵐電嵐山駅である。これが駅なのかと感じる派手さである。夏場に妖怪電車に乗りに来た時は夜だったこともあり気付かなかったが。駅とは思わず通り過ぎる人も少なくないのではあるまいか。

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▲嵐電嵐山駅駅名標



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▲2両編成で奮闘する嵐電

オンシーズンとあって嵐電も一部列車を2両に増結して張り切っている。
北野天満宮へはここから帷子の辻へ出て北野線に乗り換え終点北野白梅町から歩いてすぐである。
嵐電は200円均一なので改札口はフリーパスである。下車時に無人駅なら運転士に、有人駅なら改札口で精算する仕組みである。もちろんスルッとkansai対応で下車時にカードリーダーに通すだけでよい。 

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▲帷子の辻で北野線に乗り換え

帷子の辻で北野白梅町行に乗り換える。盆地の京都らしく切り通しなどもある変化に富んだ沿線を走る。
終点に近づくと竜安寺、等持院など懐かしい駅が現れる。大学時代はこの付近をネジロにしていたのだ。長らく母校ともご無沙汰している。

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▲こじんまりした終着駅北野白梅町

駅を出て北野白梅町の交差点に立った瞬間気持が動いた。「母校に行ってみよう」。
ここから母校の入り口まではバス停3つ分ほどあり少々体調が気になるが、幸い調子が良いようなので思い切って西大路の緩やかな登り坂をのんびりと歩く。正面には左大文字。4年間見慣れた景色は変わっていない。平野神社の交差点を左に入ると徐々に学生街らしい風景が展開するが、さすがに店の構成はずいぶん変わっている。


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▲洛北大学?キャンパス 「だんだん」のロケ地である

東門から構内に入る。学生に交じってなんとも自然に入る。この付近は現役時代とあまり変わっていない。ただ、女子学生の数が爆発的に増えている。在籍していた法学部棟の方へ行くとかなり様子が変わっている。体育実技などで使われていた殺風景なグラウンドには瀟洒な建物が建ち芝生の広場も設けられいかにもキャンパスという雰囲気だ。お陰でドラマなどのロケにもしばしば使用されており、最近ではNHK朝の連ドラ「だんだん」で主人公めぐみが通う洛北大学のキャンパスとして登場している。

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▲あの頃と同じように市バスで帰路に就く

そろそろカラータイマーが点滅し始めたので帰らねばならない。正門前のバス停から市バスに乗ることにしよう。私が通っていた頃は衣笠というバス停だったが、今はズバリ大学名に変わっている。大学にとっては宣伝効果抜群だし、京都市にとっても大学の町をアピールすることができる。
ちょうど午後の講義が終わった時間にかち合ったらしく大勢の学生が門から流れ出して来る。そこに修学旅行生や外国人観光客が加わりたいへんな賑わいに。まあ、この辺は往時と変わらないが。

楽しい一日だった。久しぶりに母校を訪れ少し若返ったような気がする。
娘には悪いが、北野の天神さんは後日としよう。本人が詣でた方が御利益もあるだろうし、と言い訳しながら家路に就くのであった。

この記事へのコメント

  • しんりゅう

    nice!入れるのはすごく久しぶりのような気がします。
    鉄道ネタはみてて面白いけど、なかなかコメントがしにくくて…
    (わからないことだらけってのもありますが)
    秋らしい京都嵐山の風景が一望できて、あぁ、やっぱり行きたいなぁ、
    この時期の京都、って思いました~♪
    もうかなり寒くなってきてるので、お身体ご自愛くださいね。
    2008年11月20日 22:39
  • サットン

    しんりゅうさん

    タイトルに反して鉄道ネタばかりで申し訳ないです。(笑)
    嵐山の人出には驚きましたよ。平日にもかかわらずいったい何処からこれだけ人がやって来るのか!?ホント大した人気です。人とバスを見に行ったようなもんです。
    お気遣い感謝します。ありがとうございます。
    2008年11月21日 11:35
  • うたに

    やっぱり人・人・人・・・かぁ。。
    でも、京都にちょいと気が向いた時に行けるなんて、うらやまし過ぎです!
    嵐電の電車、かわいいですね。普段は1両だから、1両分しか屋根もないんですね(^ ^ )
    2008年11月21日 12:19
  • ファジー

    おはようございます。
    やっぱり京都の秋は風情があります。

    立命館大学が「だんだん」のロケ地に使われていたとは知りませんでした。
    今後もTVで出てくるでしょうから楽しみです。
    2008年11月22日 09:48
  • UZ

    お疲れ様です。
    嵐山の紅葉は実に美しいですね。風情があります。

    京の都は刻一刻と年末や冬になっていくのですね。こんな環境で大学生活が送れたならと思うと、実にうらやましい限りです。私は神戸市が開発した人工的な学園都市内で送りましたから。遊びに行くには三宮ばかりでしたし。
    2008年11月23日 02:05
  • サットン

    うたにさん

    これほどの人出とは!
    若いころ京都は線香くさくて嫌いでしたが、最近妙に出かけてみたくなります。不思議なもんですね。
    2008年11月24日 11:23
  • サットン

    ファジーさん

    立命の他に花園大学でもロケを行っているようです。
    出てくるときにはオープニングで××大学のみなさんと字幕が出ますよ。
    2008年11月24日 11:27
  • サットン

    UZさん

    今になって思えば京都の大学を選んで良かったのかなと。やはり京都独特のムードがありますから。最近できた大学や移転した大学は遥か郊外に追いやられ面白みがないだろなと感じます。
    2008年11月24日 11:31
  • keroro

    阪急で嵐山まで行ったことがないので行きたいのです。
    来週辺りに京都に行きたいんだけれど、
    まだ紅葉大丈夫かなぁ。
    大阪にわざわざ降りて、阪急でいこうかなぁ。
    2008年11月25日 04:10
  • サットン

    keroroさん、すごい時間にご投稿いただきありがとうございます。
    京都の紅葉はこの三連休がピークとのことでしたが、来週(11/30頃?)ならまだ大丈夫かな?
    阪急で嵐山ならわざわざ大阪からというよりも京都の中心への帰りに利用されてはいかがでしょう。夜の嵐山駅の照明は特筆ものですよ。
    2008年11月25日 11:26
  • manamana

    京都に数百円、それは、幸福なことです。
    うらやましいです。
    2008年12月14日 17:11
  • サットン

    manamanaさん

    若い頃は「京都なんて」とそっぽを向いていた私ですが、最近無性に行きたくなることがあります。
    歳のせいですかね・・・・
    2008年12月16日 13:42
  • haru

    ステキなキャンパスの大学に通われていたんですね~^^
    北野白梅町駅、一度降りてみたいデスッ
    それにしてもっ・・・
    紅葉よりもバスを撮影してしまうサットンさん・・・ステキですっ♪
    2009年06月17日 16:32
  • サットン

    haruさん

    わが母校も場所的には都の西北です(笑)
    周辺には金閣寺とか竜安寺がありますので喫茶店も観光客・リッチ学生向けの店と貧乏学生向けに2分化されていました。私はもちろん後者です。
    バスの撮影は電車撮影より人々の視線が厳しいです。
    2009年06月17日 21:09

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