能勢電がやってくれました・・・

2022年のぼやき納め

2022年も押し迫った12月の半ば、能勢電がやってくれました。この日実施されたダイヤ゛改正”で経費削減の最終兵器の引き金を引いたのです。

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▲ダイヤ改正の告知

新ダイヤの骨子はいうまでもなく減量ダイヤです。今や全国の鉄道会社が実施する新ダイヤの合言葉ですね。しかし、能勢電の減量ダイヤは一味違います。一歩も二歩も踏み込んでいます。その象徴が上の告知ポスターの「ダイヤ改正の主な内容」の3項目目「普通列車の運行形態の見直し」です。
従来のダイヤは日中川西能勢口発の普通列車(4連)は妙見線の終点妙見口行きと山下から日生線に入る日生中央行きが交互に運転され、山下で当該列車が乗り入れない区間へ行く乗客は山下ー妙見口、山下ー日生中央間の区間列車(2連)が補完するという形態が長らくの基本パターンとなっていました。

ところが「新しい運行形態」では川西能勢口直通列車は基本的に日生中央系統に統一されたのです。言い換えれば妙見線山下ー妙見口間は完全に支線格に落とされたわけです。

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▲川西能勢口の発車標も行先は日生中央オンリー

先日、暮れの買い物の途中で本隊から抜け出し新ダイヤを確認して来ました。
まずは川西能勢口駅。本当に行先は日生中央のみ。従来は妙見口、日生中央が交互に表示されていましたが。
妙見線笹部、光風台、ときわ台、妙見口各駅に向かう乗客は山下で乗り換えなければなりません。山下駅での乗り換えは階段(エレベータ有)を介するため2・3分の乗り換え時間では少々きつい。


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▲日生中央駅の発車標

こちらは日生中央駅の様子です。従来は川西能勢口と山下が交互に表示されていましたが、今や川西能勢口一色です。
まあ、妙見線の山下より北の4駅が束になってかかってもその乗降客数は日生中央の6割程度だといいますから仕方ないといえばそのとおりなんですが・・・。
ただ上りの場合は山下での乗り換えがホーム対面乗り換えなのでストレスが少ないのが幸いです。

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▲復刻塗装同士の交換(光風台)

結果デイタイムの山下ー妙見口間は5100系2連が行ったり来たりするだけになりました。お陰で光風台駅では2本のみの復刻塗装車が交換する光景が当たり前になりました。

能勢電にとって今回の普通列車運行形態変更は正に伝家の宝刀を抜く覚悟だったようです。その結果4連1本が浮くそうです。沿線では急速な高齢化が進み、ただでさえ乗客減少が著しい能勢電。そんな中さらにコロナ禍に追い打ちをかけられた苦しい台所事情は一利用者にも理解できます。そんな中で今回の新ダイヤはデイタイムの乗車機会10分おきという枠組みは崩しておらず利用者へのしわ寄せは最低限に抑えられています。思えばコロナ禍での第1次緊急事態宣言発令の際に実施された臨時ダイヤは妙見線、日生線ともに区間列車を間引く、つまり山下以北では乗車機会が20分おきになってしまうという利用者にとって大きな痛みを伴うものでした。そんな事態を再び招来しない為にも乗り換え程度の痛みは鉄道サービスを維持するためには甘受すべきなのでしょう。この新ダイヤが負のスパイラルの始まりにならなければという前提条件付きですが。

大晦日も午後になってぼやいてしまいました。
来たる2023年はぼやくことがない穏やかな年になりますように。
それではみなさん良いお年をお迎え下さい。


来年の予告です!

広島でミリ活、テツ活、ホテ活三昧

2022年の師走、世間は忙しいさ中だというのに家人が広島は呉までロングドライブに出掛けるというので私も往路のみ便乗し、現地で解散、あとは単独で広島市内へ向かい(結果的に)2泊3日の日程で乗り鉄を楽しんで来ました。詳しくは年が明けてからお伝えするとして、今回はその旅の模様をダイジェストでお届けいたします。


◆今回も往路はクルマで

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今年夏の富山旅と同じく片道は家人のクルマに便乗です。雨の中高速道路を西へとひた走り呉市まで約5時間のドライブでした。


◆戦艦大和と潜水艦あきしお

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呉に着いたときには雨も上がり、まず向かったのは「大和ミュージアム」(呉市海事歴史科学館)。偶然特別展「海軍を描いた作家」を開催中。私が愛読する作家たちがフィーチャーされているとあって夢中で鑑賞したのでありました。

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続いて訪れたのは「鉄のくじら館」(海上自衛隊呉史料館)。なんと本物の潜水艦が交差点にドカンと鎮座しています。艦内も見学して来ました。


◆やっぱりテツ活

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単独行動に移ってからは専ら乗り鉄に集中します。広島に向けて40年ぶりの呉線ですが、今回乗ったのは最新のレッドウイングこと227系、快適でした。

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広島の電車というとヒロデンということでもちろん乗車します。折しもヒロデンは今年が110周年ということで各車に記念ヘッドマークが掲出されていました。


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思わぬ雪に戸惑いながらもアストラムラインの乗りつぶしにも勤しみます。

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JRの盲腸線も片付けました。


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当初予定していなかった広島電鉄の乗りつぶしも完了しました。


◆バス活もちょびっと

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路線バス王国広島に敬意を表してバスにもカメラを向けます。残念ながら乗る機会は逸してしまいましたが。


◆ホテルの選び方あれこれ


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今度の旅は当初1泊の予定でしたが、急遽2泊する羽目に。全国旅行支援さまさまです。


◆想定外の出来事

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急遽2泊することになった理由がこの日発生した東海道新幹線の架線事故。山陽区間にも飛び火しみどりの窓口も長蛇の列。改札口も混乱状態とあって、この日の帰宅は諦めたのでした。

こんな風にトラブルに見舞われながらも私流に広島を満喫して来ました。詳しくは年が明けてから数回に分けてお伝えする予定です。どうぞお楽しみに!

青いプレミアムカーで京都へ

京阪3850形ローレル賞受賞勝手に祝賀企画

今年(2022年)も師走だというのに性懲りもなく初夏の話を蒸し返します。


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▲鳩のマークも凛々しいプレミアムカー

6月のある日のこと、とある「ひとりぼっち企画」を京都で開催することになりました。大阪から京都へのアクセスをどうするか? やっぱりこんな特別な日にはプレミアムカーを擁する京阪電車で決まり!ということで一躍淀屋橋へと向かったのであります。

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▲特急?ではありません

私がプレミアムカーを利用するのは今回が2度目。前回は赤い8000系(>>>こちら)だったので今回は青い3000系といきたいところ。ところが京都に都合よく15時頃に着く3000系充当列車は13:46発の快速急行ぐらいになります。コロナ禍で導入された減量ダイヤによりプレミアムカー連結編成がダブつき快速急行運用にも入っているようです。

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▲淀屋橋駅に並ぶプレミアムカー連結列車

さて、3000系プレミアムカーこと3850形は今年(2022年)のローレル賞を受賞しております。今回は受賞のお祝いを兼ねての乗車となります。ローレル賞は3000系本体も2009年に受賞しており、今回の3850形の受賞と併せてBL賞史上初のダブル受賞となりました。それにしてもブルーリボン賞が京急1000形1890番台って、ブルーリボン賞も変わったもんです。

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▲鳩のマークは封印中


発車時刻が迫っていますが、一応顔を見ておきます。快速急行ということで鳩マークは封印しています。こんな細かなところにも「鳩のマークの京阪特急」のブランディングに対する京阪の拘りが感じ取れます。

ヘッドマークは京都地下線開通35周年を記念したもの。

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▲乗車の際には行先、発車時刻を確かめて


この3850形の特徴の一つが側面の行先表示器です。見た目は8000系のものと変わりはありませんが、複層ガラスの層間にモニターをサンドイッチした画期的な新機軸だそうです。同様の製品が間もなく登場する東武のスペーシアXにも搭載されることになっているんだとか。

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▲気になる乗車率は・・・

3:46、淀屋橋を発車。注目の乗車率ですが、淀屋橋発車時点では私を含めて3人。天満橋から2人を加えて計5人で中書島まで。中書島で2人が下車し、後は私が下車する祇園四条まで3人と惨憺たる結果ではありますが、平日の昼下がりであること、2分前を特急が先行していることを考えるとまあよく乗っているかなという感じです。


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▲今回はキャッシュレスで


新造の3000系プレミアムカーと改造車8000系との大きな違いは座席配列に合わせた窓割でどの席からも視界が効くという点が挙げられていますが、私の席05Aは前寄りに柱があり視界良好とはいえません。すかさずアテンダントさんが「今日は空いていますからお好きな席にどうぞ」とのこと。1列前に引っ越すとご丁寧にプレミアムカー券を再発行してくれました。

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▲寝屋川市にも止まります


快速急行なので枚方市までは急行停車駅にもこまめに止まり、枚方市からは特急と同じ停車駅で進みます。

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▲三川合流地帯を行く

京都府に入るや数キロ下流で合流して桂川とともに淀川に名を変える木津川と宇治川を赤いトラス橋で立て続けに渡ります。この渡河風景は同じ京阪間を走る鉄道でもJR、阪急にはない車窓です。
35周年を迎えた京都地下線に入り祇園四条で降りるとします。

プレミアムカー料金は特急と同じ¥500。それでいて特急よりも数分長くプレミアムカーを楽しめる快速急行、お得です!?



余談ですが・・・

余談ですが、今回淀屋橋に向かう途中初めて北急の9000系に乗りました。登場から8年も経っていますが、新車オーラを感じます。

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